読書感想「言ってはいけない残酷すぎる真実」橘玲

子供の教育についてもっと知りたくて検索していたら本書に遺伝の事が書かれていることを知り読んでみました。

 

タイトルや帯の煽ったような雰囲気は好きではありませんが内容は面白いです。遺伝についてもっともっと知りたくなりました。

 

最も興味を引いたのは「III 子育てや教育は子供の成長に関係ない」に記載されている、一卵性双生児と二卵性双生児の類似性比較の結果でした。この研究で遺伝子と環境がどれだけ子供の成長に影響を及ぼすか、という事が書かれています。データの解釈が難しいですが、ざっくりといって遺伝子の影響が強いのは「身長」「体重」「てんかん」「知能」「情緒障害」「自閉症」「ADHD」「音楽」「執筆」「数学」でしょうか。

 

これらは持って生まれた遺伝子によるところが大きいと解釈しました。

 

親から子にどの遺伝子情報が遺伝するかは分からない(ランダム?)から、親の遺伝子情報と子供の遺伝子情報は全く違うものになると考えて良いと思います。兄弟でも性格は違いますしね。だから親に数学の才能があるからと言って、子供にも数学の才能があるとはならないことになります。数学の才能を持って生まれなかった子に数学のスパルタ教育をしてもその子が苦しむだけで効果が出にくい、ということになると思います。

 

親ができるのは子供が得意とするもの苦手とするものを見逃さないことでしょうか。得意なものに対してはそれが伸ばせる環境を提供し、苦手なものに対しては適切な手当てを提供する事ができたらいいなと思います。

 

 

蛇足ですが、本書の前半で人種と知能についての記載がありましたが、確かにアメリカでは触れてはいけない内容だと思います。私自身が勤めていた大学にも人種毎の定員枠が設けられていました。これは賛否分かれるところかと思います。優秀であっても優秀な人が多い人種だと入学できなくなってしまいます。これは能力に対して不公平なのではないかと感じた事を覚えています。ただ歴史的背景等のお国事情があってこうなったのだろうなと思ったのを覚えています。

 

科学的事実だけに基づいて世の中が動くわけではないので、遺伝的な傾向があるという研究結果を踏まえつつ、皆にとってより良いシステムを試行錯誤して作っていくしかないですね。

 

言ってはいけない残酷すぎる真実」橘玲

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