MIT博士号取得者のお給料事情【2020年版】
こんにちはー。製造系スタートアップを創業し、あっぷあっぷしながらなんとかやっているゴリです。今年も大学院の講義でキャリアのお話をすることになったのでその準備を始めました(毎回直前の準備です...)。
昨年の講義で学生の食いつきが最も良かったのが、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号(PhD)を取得した卒業生達のお給料情報でした。お金のことはやっぱり気になりますよね~~。という事で今年も最新情報を調べてみました。
MITのホームページがリニューアルされていて分類が変わっていますがこちらです!
専攻別
引用元(MIT Career Advising & Professional Development)
Doctoral Outcomes and Salaries | MIT Career Advising & Professional Development
専攻別で見ると昨年と傾向は似ていて中央値で高額な順で経営(Management) 約2,600万円、経済 (Economics) 約2,000万円、オペレーションズリサーチ (Operations Research) 約1,700万円、電気電子コンピュータサイエンス (EECS) 約1,700万円と続きます(1ドル=110円換算)。 1年目でこれはすごいですね!
いわゆるSTEM (Science, Technology, Engineering, Mathematics) 系だとコンピュータサイエンスが約1700万円でやはり高額ですね~~。いいなぁ~。ため息が止まりません。
専攻別で結構開きがありますね。これから大学院の専攻を決める学生さんは専攻によってこのような傾向があることは知っていて損は無いのではないでしょうか。もちろんお金が全てでは無く自分の興味に従って進路を決めるのは良い事だと思いますが(私は何も考えずにそうしていました)、このような傾向を知らずに選ぶのと知って選ぶのとでは覚悟が変わると思います。
職種別
引用元(MIT Career Advising & Professional Development)
Doctoral Outcomes and Salaries | MIT Career Advising & Professional Development
職種別で見てみると中央値で高額な順でいうと経営 (Management) 約1,800万円、コンピュータと数学 (Computer & Mathematics) 約1,700万円になります(1ドル=110円換算)。経営者の収入(役員報酬でしょうか)はやはり高いですね。「コンピュータと数学」はよく分かりませんがIT系企業か金融系ですかね。。。
業種別
引用元(MIT Career Advising & Professional Development)
Doctoral Outcomes and Salaries | MIT Career Advising & Professional Development
やはり金融と保険が一番給料が高く約1,900万円です。次に高いのは技術で約1,700万円です。「技術」だと幅広過ぎて正直何を指しているのか分かりませんが。。。逆に教育(大学教員?)と製造は低いです。教育は約1,300万円、製造は約1,200万円でした(1ドル=110円換算)。
働く業界によって給料が大きく違いますね!
私自身は学生の頃に就職する業界で給料水準が違うなんて考えたことがありませんでした。でも今となっては業界選びはとても大切だなぁと強く感じます。給料の高い業界は成長しているもしくは高利益率である可能性が高いと思うからです。そういう業界での経験はキャリアにとってプラスになります。できるのであれば学生時代の自分にも教えてあげたいです。
最後に
MIT博士号取得者のお給料事情はやっぱりすごかったですね。1年目とは思えないですね~。日本とはだいぶ状況が異なりますね。
ということで講義に参加してくれる大学院生に向けては、給料面からは
- 日本国外に出ても活躍できる人を目指しましょう(待遇の良い国で働ける)
- 業界は選びましょう
ということをお伝えしようと思います。大学の先生に「そんなこと教えるな」って怒られるかな。。。
今日は以上です。ありがとうございましたー。
MITの学部生と修士学生の給料情報はこちらです。ご興味ある方はどうぞ。
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