大企業勤めとスタートアップ勤めの働き方の違い
私の勤めているスタートアップで働いてくれる人を募集していてある知人から「あなたのスタートアップで働くための最低要件は何?」と聞かれて答えたのが以下の項目です。
- 個々人の担当領域がだいぶ広い
- 裁量と責任の範囲が広くなる(職位が高めになる)
- 裁量をもって仕事ができるし新しい経験が蓄積できる
- 一方で未経験の事であってもなりふり構わず次々と仕事をしていかないといけない
- 仕事環境はまだ整っていない
- 自分達が仕事しやすい環境を作る事ができる(在宅勤務など)
- 逆に言うと庶務などの支援業務はほとんどない
- 時間がタイト
- 承認プロセスがかなりシンプルなので判断が速く非常にスピーディ
ーに仕事が進められる - とにかく行動に移してアウトプットを出し続けることが重要。行動、行動、行動!
- スピード重視にならざるを得ないため、
情報や準備が不足する段階で判断をしなくてはいけない場合が多々 ある
即戦力を求めているのは間違いないですが、それ以上に働き方の合う合わないが重要だと感じています。
大企業に長らく勤めていた人を見ていると「決断することに恐怖感を持ちがち」だと感じます。スタートアップでは情報が不十分な中でも次々に決断をして行動に移していくことが必要になりますが、大企業だと決裁者が何人もいたり上司が決断したりするせいか、自分一人が責任を持って決断をする機会が少ないように思います。決断を下すことに慣れていなくて不安に思うようです。
失敗をしたくないばかりに決断を避ける人が見受けられますが、創業直後のスタートアップでその姿勢だと困ると思います。責任を回避したいように見えてしまいます。スタートアップは前進し続けないと潰れてしまいますので、決断をしないのは失敗することと同じことです。実際の失敗からは学びがありますが、決断をしないことからは学びが無い分、やってみて失敗することよりも質が悪いです。
その時得られた情報からベストと考えられる決断を行い、もしもそれがうまくいかなくて方向転換が必要になればその時になぜうまくいかなかったかを考えて次に活かすことが大切だと思います。
とはいえ決断を下すことって本当に大変なことですよね!私も脳みそがめちゃくちゃ疲れます。でもその積み重ねこそが自分を成長させていると実感しています。No pain, no gain ですね~。
反対に大企業で働く事の特徴はこう言えるのではないでしょうか。もちろん状況によって異なりますのであくまでも傾向としての話です。
- 特化した領域で専門性を高められる
- 先達が多く指導も受けられるため専門性を高めやすい
- 一方で仕事の全体像が掴みにくく、場合によっては部分最適化に陥ってしまう
- 幅広い経験が比較的得にくい(転職に不利??)
- 出世するまでに時間がかかる(マネジメント経験を積み始めるのが遅くなる)
- 自分の役割に集中できる仕事環境が整っている
- 庶務などの支援業務も充実していて自分の役割に集中しやすい
- 福利厚生も充実していて働きやすい
- 比較的時間がゆっくり
- 速さよりも確実性や精度の高さを求められる場合が多い
- 一方で新しい事を始めるのが本当に大変!
こうやってみると大企業って良いですね~。メリットが多いです。大企業で楽しくやっていける人はそれも才能なので、大企業で働いているのが合っているように思います。
私のように新しい事をやりたくて仕方が無い人がスタートアップで働くことになるのかもしれませんね~。